2026/10/10
英国の構築美とイタリアの感性が融合する、ダブルブレストスーツ
英国の構築美に、イタリアの感性を取り入れた、現代的なダブルブレストスーツが完成しました。
今回お仕立てしたのは、クラシカルな重厚感と、イタリア仕立てならではの柔らかさを掛け合わせた一着です。
クラシカルな佇まいを生む、広い打ち合い
今回のスーツで特徴的なのが、前身頃を深く重ねたダブルブレストのデザインです。
左右の前身頃が重なる部分を「打ち合い」と呼びますが、この幅を広く取ることで、胸元に奥行きが生まれ、堂々としたクラシカルな佇まいを演出しています。
さらに、肩まわりや胸元には構築的な仕立てを採用。
英国の伝統的なテーラリングを思わせる、立体感のある力強いシルエットに仕上げました。
随所に取り入れた、イタリア仕立ての感性
一方で、細部にはイタリアのナポリ仕立てを彷彿とさせる要素も取り入れています。
随所に施されたハンドワークや、胸元に柔らかな曲線を描くバルカポケット。
構築的なシルエットの中に、こうした柔らかなディテールを加えることで、重厚感がありながらも、どこか軽やかで洗練された印象を生み出しています。
英国的な力強さと、イタリア的な柔らかさ。
それぞれの魅力が自然に調和した、現代的なクラシックスーツです。
伝統を大切にしながら、型にとらわれない仕立てを
スーツには、英国やイタリアをはじめ、それぞれの国や地域で育まれてきた仕立ての文化があります。
その伝統を理解し、大切にすること。
そして、ひとつのスタイルにとらわれず、お客様の好みや個性に合わせて自由に表現すること。
それもまた、オーダースーツならではの楽しさだと考えています。
静岡市のオーダースーツ専門店「THE BESPOKE」では、お客様一人ひとりのために型紙から製作するフルオーダーで、理想の一着をお仕立てしています。
英国のクラシックスタイルから、イタリアの柔らかな仕立てまで。
伝統を尊重しながらも、自由な発想でスーツを楽しんでいただけたら幸いです。
2026/10/09
スーツをもっと自由に楽しむ。|CARNET「SAPEURS」で仕立てたサックスブルーのオーダースーツ
今回ご紹介するのは、イタリアの生地ブランド「CARNET(カルネ)」のコレクション「SAPEURS(サプール)」から仕立てた、サックスブルーのオーダースーツ。
「SAPEURS」という名前の背景には、アフリカ・コンゴのサプールと呼ばれる人々のファッション文化があります。
鮮やかな色のスーツを身にまとい、装うことそのものを楽しむ彼らのスタイル。
スーツの持つ自由さや、ファッションとしての面白さを改めて感じさせてくれます。
クラシックな仕立てに、少しの遊び心を。
今回選んだのは、爽やかでありながら、上品さも感じられるサックスブルー。
少し広めに取ったラペルに、丸みを持たせた柔らかな肩まわり。
クラシックな仕立てを基本としながら、生地の持つ軽やかな雰囲気を活かして仕立てました。
オーダースーツは、単に身体のサイズに合わせるだけではありません。
生地の質感や色合い、着る方の雰囲気に合わせて、肩の作りやシルエット、細かなディテールまで考えていく。
そうした一つひとつの積み重ねが、その人らしい一着につながると考えています。
スーツは、もっと自由に楽しんでいい。
ネイビーやグレーといった定番色も素敵ですが、時にはこんな明るい色のスーツを楽しんでみるのもいいものです。
シャツを合わせて上品に着るのも、今回のようにスカーフを巻いて少しラフに着こなすのも格好いい。
スーツには長い歴史の中で培われてきたルールや美しさがあります。
その基本を大切にしながらも、決まりきった着方だけにとらわれず、自分らしく楽しんでいただきたいと思っています。
仕事だから着るのではなく、好きだから着る。
そんな一着があってもいいのではないでしょうか。
静岡市で、自分らしいオーダースーツを。
静岡市のオーダースーツ専門店「THE BESPOKE」では、お客様一人ひとりの体型や好み、ライフスタイルに合わせたフルオーダースーツをお仕立てしています。
ビジネスシーンで着用するクラシックなスーツはもちろん、今回のように色やデザインを楽しむ一着も、オーダーならではの魅力です。
「こんな色のスーツを着てみたい」
「自分に似合うシルエットを知りたい」
「普段とは少し違ったスーツに挑戦してみたい」
そんなご相談も大歓迎です。
せっかく自分のために仕立てる一着だからこそ、長く愛着を持って楽しめるスーツを。
静岡市でオーダースーツやビスポークスーツをご検討の方は、ぜひTHE BESPOKEへお気軽にご相談ください。
2026/09/28
【10月 営業カレンダー】
いつもTHE BESPOKEをご愛顧いただきありがとうございます。
10月の営業日のご案内です。
営業日であっても、作業中の場合や、急な出張等により店舗を空ける場合がございます。
ご来店の際は、予めご予約いただけますと確実なご対応が可能です。
(当日予約の際はメールよりも、お電話がより確実です。)
ご予約、お問い合わせはお電話、ウェブサイト、インスタグラムにて随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。
10月は装いを楽しめる季節となります。
装いをおもいっきり楽しむことができる、素敵なスーツを仕立てにいらして下さい。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/09/25
3B段返りで仕立てる、遊び心のあるタキシード
今回ご紹介するのは、3B段返りのタキシード。
タキシードと聞くと、結婚式やパーティーなどで着用する、格式の高いフォーマルウェアというイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん、タキシードには長い歴史の中で培われてきたルールや様式があります。
しかし今回の一着は、そのクラシックな背景を大切にしながら、あえて少し違ったアプローチで仕立てています。
タキシードに、あえて「3B段返り」
今回採用したのが、3つボタンの段返り仕様。
一番上のボタンをラペルの返り線の中に隠し、実際には2つボタンのように見せる、クラシックなスーツで見られるディテールです。
一方、タキシードは本来、よりフォーマルウェアとして完成された独自の様式を持つもの。
そのため、「タキシード」と「3B段返り」は、本来であれば積極的に組み合わせるものではありません。
だからこそ、今回の一着は面白い。
大きく存在感を持たせたピークドラペルには拝絹をあしらい、タキシードらしい華やかさと色気をしっかり残す。
そこへ3B段返りを取り入れることで、フォーマル一辺倒ではない、少しファッショナブルな表情を加えています。
クラシックだけれど、堅すぎない。
正統派のタキシードとはまた違った、着る人自身のスタイルを感じられる一着に仕上がりました。
ルールを知った上で、あえて崩す
洋服、とりわけクラシックな紳士服にはルールがあります。
私自身、そうしたルールや歴史はとても大切にしています。
ただ、ビスポークの面白さは、すべての人をひとつの「正解」に当てはめることではないとも考えています。
大切なのは、
誰が、どこで、何のために着るのか。
そして、その人がどうありたいのか。
そこまで考えた上で、守るべきところは守り、遊べるところには少し遊びを加える。
ただ奇抜にするのではなく、クラシックという土台があるからこそ、崩したときにも品が残ります。
今回の3B段返りのタキシードも、まさにそんな考え方から生まれた一着です。
「タキシードだからこう」ではなく、その人に似合う一着を
THE BESPOKEでは、決められたデザインの中から選んでいただくだけではなく、お客様一人ひとりに合わせてスタイルそのものをご提案しています。
体型に合わせることは、オーダーでは当たり前。
それ以上に、
その方の雰囲気や職業、着用するシーン、普段の洋服、好み、そして「どんなふうに見せたいのか」。
そこまで汲み取って一着を考えていくことが、ビスポークの醍醐味だと思っています。
服に人を合わせるのではなく、人に服を合わせる。
それは寸法だけの話ではありません。
デザインも、シルエットも、ディテールも含めて、その人のために考える。
だからこそ、既製のルールだけでは生まれない一着があります。
タキシードを、もっと自由に楽しむ
フォーマルウェアだからといって、必ずしも堅く考える必要はありません。
結婚式や披露宴、パーティーなどの特別な一日だからこそ、普段のスーツとは違う洋服を思い切り楽しむのも素敵だと思います。
もちろん、正式なドレスコードが求められる場では、それに合わせたご提案を。
一方で、自分らしい装いを楽しめる場であれば、今回のようにクラシックをベースに少し遊びを加えるのもひとつの選択肢です。
クラシックを知るからこそ、自由に遊べる。
THE BESPOKEでは、静岡市でスーツはもちろん、タキシードやフォーマルウェアについても、一人ひとりのためのスタイルをご提案しています。
「普通のタキシードでは少し物足りない」
「結婚式だからこそ、自分らしい一着を仕立てたい」
そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。
人生の特別な一日を、その人らしい一着で。
THE BESPOKEだからこそできる仕立てをご提案いたします。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/09/15
秋冬はフランネルスーツがやっぱりかっこいい。
今年も、フランネルの季節がやってきます。
秋冬になると、やっぱり一度は袖を通したくなるフランネル。
今回THE BESPOKEで仕立てたのは、約400gのしっかりとしたウェイトを持つ、チャコールグレーのフランネルスーツです。
フランネルならではの、柔らかなグレー
フランネルの魅力のひとつが、この独特な表情です。
生地の表面が細かく起毛しているため、一般的な梳毛のスーツ生地と比べると、光の反射が柔らかくなります。
同じチャコールグレーでも、カチッと硬い印象になりすぎず、どこか温かみのある見え方になる。
この少しぼんやりとした、柔らかな色の出方こそフランネルの良さだと思います。
そして今回の生地は約400g。
最近は軽い生地も増えていますが、ある程度ウェイトのあるフランネルには、やはり独特の雰囲気があります。
生地に厚みがあるからこそ、身体を包み込むような立体感が生まれ、着込んでいくことで少しずつ身体にも馴染んでいきます。
柔らかな生地には、柔らかな仕立てを
今回のスーツは、フランネルの持つ柔らかな表情を活かすことを意識して仕立てました。
肩まわりは丸く。
袖付けには、イタリア南部の伝統的なディテールである「マニカ・カミーチャ」を取り入れています。
日本では「雨降り袖」と呼ばれることもある仕様で、肩先を強く張らせるのではなく、首から肩、そして袖へと自然に繋がっていく柔らかなラインが特徴です。
スーツは、生地が変われば仕立ても変わります。
フランネルのように柔らかく厚みのある素材を、必要以上に細くシャープに作ってしまうと、せっかくの素材の良さが消えてしまうことがあります。
少しゆとりを持たせ、身体と生地の間に余白を作る。
その余白があることで、生地が自然に落ち、フランネルらしい柔らかさや色気が出てきます。
細く見せることだけが、スーツを美しく見せる方法ではありません。
生地に合わせて、どんな線を引くか。
そこも仕立ての面白さです。
タイドアップだけではない、フランネルの楽しみ方
グレーフランネルというと、白シャツにネクタイを合わせたクラシックなスタイルを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、タイドアップして王道に着るのも格好いい。
一方で今回のように、少しカジュアルなシャツにスカーフを合わせ、ドレスダウンして着るのもおすすめです。
フランネルは表面に柔らかな素材感があるため、一般的なスーツ生地よりもカジュアルなアイテムとの馴染みが良く、着こなしの幅があります。
シャツを変える。
ネクタイを外す。
ニットを合わせる。
スカーフを巻く。
昔からある定番のグレーフランネルだからこそ、着方次第でいくらでも楽しめます。
そして個人的には、新品のときよりも、何度も着て少し身体に馴染んできた頃のフランネルが最高です。
少しずつ生地がこなれ、自分の身体に馴染んでいく。
その変化も含めて楽しんでいただきたい生地です。
秋冬だからこそ、フランネルを楽しむ
一年中着られる便利な生地もいいですが、洋服には「その季節にしか楽しめないもの」があります。
フランネルは、まさにそんな生地のひとつです。
秋冬にしか着られないからこそ、秋冬は思い切りフランネルを楽しむ。
季節が来るたびにクローゼットから取り出して、「今年もこれを着られる季節になったな」と思える。
そんなスーツが一着あるのも、粋ではないでしょうか。
THE BESPOKEでは、お客様一人ひとりの体型に合わせて型紙を起こし、生地の特徴やお好みのスタイルに合わせて一着ずつ仕立てています。
静岡でフランネルのオーダースーツ、秋冬のスーツをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
今年の秋冬も、思い切りフランネルを楽しみましょう。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。