2026/09/28
【10月 営業カレンダー】
いつもTHE BESPOKEをご愛顧いただきありがとうございます。
10月の営業日のご案内です。
営業日であっても、作業中の場合や、急な出張等により店舗を空ける場合がございます。
ご来店の際は、予めご予約いただけますと確実なご対応が可能です。
(当日予約の際はメールよりも、お電話がより確実です。)
ご予約、お問い合わせはお電話、ウェブサイト、インスタグラムにて随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。
10月は装いを楽しめる季節となります。
装いをおもいっきり楽しむことができる、素敵なスーツを仕立てにいらして下さい。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/09/25
3B段返りで仕立てる、遊び心のあるタキシード
今回ご紹介するのは、3B段返りのタキシード。
タキシードと聞くと、結婚式やパーティーなどで着用する、格式の高いフォーマルウェアというイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん、タキシードには長い歴史の中で培われてきたルールや様式があります。
しかし今回の一着は、そのクラシックな背景を大切にしながら、あえて少し違ったアプローチで仕立てています。
タキシードに、あえて「3B段返り」
今回採用したのが、3つボタンの段返り仕様。
一番上のボタンをラペルの返り線の中に隠し、実際には2つボタンのように見せる、クラシックなスーツで見られるディテールです。
一方、タキシードは本来、よりフォーマルウェアとして完成された独自の様式を持つもの。
そのため、「タキシード」と「3B段返り」は、本来であれば積極的に組み合わせるものではありません。
だからこそ、今回の一着は面白い。
大きく存在感を持たせたピークドラペルには拝絹をあしらい、タキシードらしい華やかさと色気をしっかり残す。
そこへ3B段返りを取り入れることで、フォーマル一辺倒ではない、少しファッショナブルな表情を加えています。
クラシックだけれど、堅すぎない。
正統派のタキシードとはまた違った、着る人自身のスタイルを感じられる一着に仕上がりました。
ルールを知った上で、あえて崩す
洋服、とりわけクラシックな紳士服にはルールがあります。
私自身、そうしたルールや歴史はとても大切にしています。
ただ、ビスポークの面白さは、すべての人をひとつの「正解」に当てはめることではないとも考えています。
大切なのは、
誰が、どこで、何のために着るのか。
そして、その人がどうありたいのか。
そこまで考えた上で、守るべきところは守り、遊べるところには少し遊びを加える。
ただ奇抜にするのではなく、クラシックという土台があるからこそ、崩したときにも品が残ります。
今回の3B段返りのタキシードも、まさにそんな考え方から生まれた一着です。
「タキシードだからこう」ではなく、その人に似合う一着を
THE BESPOKEでは、決められたデザインの中から選んでいただくだけではなく、お客様一人ひとりに合わせてスタイルそのものをご提案しています。
体型に合わせることは、オーダーでは当たり前。
それ以上に、
その方の雰囲気や職業、着用するシーン、普段の洋服、好み、そして「どんなふうに見せたいのか」。
そこまで汲み取って一着を考えていくことが、ビスポークの醍醐味だと思っています。
服に人を合わせるのではなく、人に服を合わせる。
それは寸法だけの話ではありません。
デザインも、シルエットも、ディテールも含めて、その人のために考える。
だからこそ、既製のルールだけでは生まれない一着があります。
タキシードを、もっと自由に楽しむ
フォーマルウェアだからといって、必ずしも堅く考える必要はありません。
結婚式や披露宴、パーティーなどの特別な一日だからこそ、普段のスーツとは違う洋服を思い切り楽しむのも素敵だと思います。
もちろん、正式なドレスコードが求められる場では、それに合わせたご提案を。
一方で、自分らしい装いを楽しめる場であれば、今回のようにクラシックをベースに少し遊びを加えるのもひとつの選択肢です。
クラシックを知るからこそ、自由に遊べる。
THE BESPOKEでは、静岡市でスーツはもちろん、タキシードやフォーマルウェアについても、一人ひとりのためのスタイルをご提案しています。
「普通のタキシードでは少し物足りない」
「結婚式だからこそ、自分らしい一着を仕立てたい」
そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。
人生の特別な一日を、その人らしい一着で。
THE BESPOKEだからこそできる仕立てをご提案いたします。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/09/15
秋冬はフランネルスーツがやっぱりかっこいい。
今年も、フランネルの季節がやってきます。
秋冬になると、やっぱり一度は袖を通したくなるフランネル。
今回THE BESPOKEで仕立てたのは、約400gのしっかりとしたウェイトを持つ、チャコールグレーのフランネルスーツです。
フランネルならではの、柔らかなグレー
フランネルの魅力のひとつが、この独特な表情です。
生地の表面が細かく起毛しているため、一般的な梳毛のスーツ生地と比べると、光の反射が柔らかくなります。
同じチャコールグレーでも、カチッと硬い印象になりすぎず、どこか温かみのある見え方になる。
この少しぼんやりとした、柔らかな色の出方こそフランネルの良さだと思います。
そして今回の生地は約400g。
最近は軽い生地も増えていますが、ある程度ウェイトのあるフランネルには、やはり独特の雰囲気があります。
生地に厚みがあるからこそ、身体を包み込むような立体感が生まれ、着込んでいくことで少しずつ身体にも馴染んでいきます。
柔らかな生地には、柔らかな仕立てを
今回のスーツは、フランネルの持つ柔らかな表情を活かすことを意識して仕立てました。
肩まわりは丸く。
袖付けには、イタリア南部の伝統的なディテールである「マニカ・カミーチャ」を取り入れています。
日本では「雨降り袖」と呼ばれることもある仕様で、肩先を強く張らせるのではなく、首から肩、そして袖へと自然に繋がっていく柔らかなラインが特徴です。
スーツは、生地が変われば仕立ても変わります。
フランネルのように柔らかく厚みのある素材を、必要以上に細くシャープに作ってしまうと、せっかくの素材の良さが消えてしまうことがあります。
少しゆとりを持たせ、身体と生地の間に余白を作る。
その余白があることで、生地が自然に落ち、フランネルらしい柔らかさや色気が出てきます。
細く見せることだけが、スーツを美しく見せる方法ではありません。
生地に合わせて、どんな線を引くか。
そこも仕立ての面白さです。
タイドアップだけではない、フランネルの楽しみ方
グレーフランネルというと、白シャツにネクタイを合わせたクラシックなスタイルを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、タイドアップして王道に着るのも格好いい。
一方で今回のように、少しカジュアルなシャツにスカーフを合わせ、ドレスダウンして着るのもおすすめです。
フランネルは表面に柔らかな素材感があるため、一般的なスーツ生地よりもカジュアルなアイテムとの馴染みが良く、着こなしの幅があります。
シャツを変える。
ネクタイを外す。
ニットを合わせる。
スカーフを巻く。
昔からある定番のグレーフランネルだからこそ、着方次第でいくらでも楽しめます。
そして個人的には、新品のときよりも、何度も着て少し身体に馴染んできた頃のフランネルが最高です。
少しずつ生地がこなれ、自分の身体に馴染んでいく。
その変化も含めて楽しんでいただきたい生地です。
秋冬だからこそ、フランネルを楽しむ
一年中着られる便利な生地もいいですが、洋服には「その季節にしか楽しめないもの」があります。
フランネルは、まさにそんな生地のひとつです。
秋冬にしか着られないからこそ、秋冬は思い切りフランネルを楽しむ。
季節が来るたびにクローゼットから取り出して、「今年もこれを着られる季節になったな」と思える。
そんなスーツが一着あるのも、粋ではないでしょうか。
THE BESPOKEでは、お客様一人ひとりの体型に合わせて型紙を起こし、生地の特徴やお好みのスタイルに合わせて一着ずつ仕立てています。
静岡でフランネルのオーダースーツ、秋冬のスーツをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
今年の秋冬も、思い切りフランネルを楽しみましょう。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
2026/09/07
洗えるけども、仕立ての良い美しいジャケットという選択。
このジャケット、実は洗えます!!
一見すると、リネンのような自然な素材感を感じさせるこちらのジャケット。
実は、ポリエステル100%の生地を使用しています。
リネンを思わせる表情に加え、ドライなタッチが特徴。
シワになりにくく、乾きやすいため、汗をかく季節にも使いやすい素材です。
さらに今回は、ご自宅で洗えるウォッシャブル仕様で仕立てました。
ウォッシャブルでも、仕立ては妥協しない
「洗えるジャケット」と聞くと、どうしても簡易的なジャケットをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ウォッシャブル仕様だからといって、仕立てまで簡略化する必要はありません。
今回のジャケットも、芯材の選定から、肩まわりや胸の立体感、ラペルの返りまで、通常の仕立てと変わらない工程で製作しています。
身体に沿った立体的なシルエットを作り、ジャケットらしい美しいフォルムに仕上げています。
また、手縫いによる柔らかな表情もしっかりと残しています。
機能性を優先するあまり、仕立て映えを犠牲にするのではなく、
仕立ての良さと、日常での扱いやすさを両立させる。
それが、このジャケットの大きな魅力です。
「洗えるジャケット=簡易的なジャケット」ではありません
ウォッシャブルに対応した生地であれば、ウォッシャブル仕立てでのオーダーも可能です。
汗をかきやすい夏場や、ジャケットを日常的に着用される方にとって、「自宅で洗える」というのは、思っている以上に大きなメリット。
仕立ての良いジャケットを、もっと気軽に、もっと日常的に楽しんでいただけます。
まだまだ暑さや湿気の残るこの時期。
気軽に着られて、きちんと仕立てられたジャケット。
この機会に、ぜひ一着仕立ててみませんか?
皆様のご来店をお待ちしております。
2026/09/05
「10年後も着たい。」尾州の機屋と企画!! THE BESPOKEだけのミッドナイトブルー
エクスクルーシブ素材を使用した、3ピーススーツが完成しました
今回仕立てたのは、愛知県一宮・尾州地区の織屋と共に企画した、THE BESPOKEのオリジナル生地を使用した3ピーススーツです。
尾州は、世界三大織物産地のひとつとして知られ、古くからウールを中心とした毛織物の産地として発展してきました。
そんな尾州の織屋と打ち合わせを重ね、色、ウエイト、耐久性、仕上がったときの表情まで細かく考えながら、一から生地を企画しました。
今回選んだのは、ミッドナイトブルー。
黒に最も近い色でありながら、光の入り方や見る角度によって、ほんのりとネイビーが浮かび上がる色合いです。
黒ほど重くなく、ネイビーほど軽くない。
一見すると非常にシンプルでありながら、着用したときに奥行きのある表情を見せる、クラシックな色を目指しました。
目付380g。長く着ることを前提に
この生地の目付は380g。
現在のスーツ生地では、かなりしっかりとしたウエイトです。
軽さや柔らかさだけを追求するのではなく、10年、15年と使い続けられることを前提に、生地の耐久性をとことん追求。
しっかりとした生地だからこそ、仕立て上がった際の立体感も魅力のひとつ。
身体に沿わせることで美しいドレープが生まれ、ジャケットを着たときのシルエットにも自然な力強さが出ます。
そして、着込むほどに身体へ馴染み、生地そのものにも少しずつ表情が生まれていきます。
新品の状態が完成ではなく、着用する時間とともに完成へ近づいていく。
そんなスーツを目指しました。
今回はジャケット、ベスト、パンツの3ピースで仕立てました。
ベストを加えることでスーツとしてのクラシックな表情がより強くなり、ジャケットを脱いだ際にもスタイルが崩れません。
もちろん3ピースとして着用するだけでなく、ジャケットとパンツを組み合わせたり、ベストを単体で使用したりと、着こなしの幅を広げることもできます。
一着を長く着るからこそ、その一着でさまざまなスタイルを楽しめることも大切だと考えています。
流行に合わせて買い替える服ではなく、時間をかけて自分の身体に馴染ませていく服。
10年後、15年後にクローゼットから取り出したときにも、「これを仕立ててよかった」と思える。
THE BESPOKEでは、そんな一着をお客様と一緒に作り上げたいと考えています。
今回のオリジナル生地は、THE BESPOKEでしか仕立てることのできないエクスクルーシブな素材です。
生地の色味や質感、しっかりとしたウエイトは、実際に手に取っていただくことでより感じていただけると思います。
長く付き合える一着をお探しの方は、ぜひ一度店頭で実物をご覧ください。
生地選びからデザイン、採寸、仮縫い、仕立てまで。
お客様だけの一着を、時間をかけて形にしていきます。
ご来店心よりお待ちしております。