2026/09/05
「10年後も着たい。」尾州の機屋と企画!! THE BESPOKEだけのミッドナイトブルー
エクスクルーシブ素材を使用した、3ピーススーツが完成しました
今回仕立てたのは、愛知県一宮・尾州地区の織屋と共に企画した、THE BESPOKEのオリジナル生地を使用した3ピーススーツです。
尾州は、世界三大織物産地のひとつとして知られ、古くからウールを中心とした毛織物の産地として発展してきました。
そんな尾州の織屋と打ち合わせを重ね、色、ウエイト、耐久性、仕上がったときの表情まで細かく考えながら、一から生地を企画しました。
今回選んだのは、ミッドナイトブルー。
黒に最も近い色でありながら、光の入り方や見る角度によって、ほんのりとネイビーが浮かび上がる色合いです。
黒ほど重くなく、ネイビーほど軽くない。
一見すると非常にシンプルでありながら、着用したときに奥行きのある表情を見せる、クラシックな色を目指しました。
目付380g。長く着ることを前提に
この生地の目付は380g。
現在のスーツ生地では、かなりしっかりとしたウエイトです。
軽さや柔らかさだけを追求するのではなく、10年、15年と使い続けられることを前提に、生地の耐久性をとことん追求。
しっかりとした生地だからこそ、仕立て上がった際の立体感も魅力のひとつ。
身体に沿わせることで美しいドレープが生まれ、ジャケットを着たときのシルエットにも自然な力強さが出ます。
そして、着込むほどに身体へ馴染み、生地そのものにも少しずつ表情が生まれていきます。
新品の状態が完成ではなく、着用する時間とともに完成へ近づいていく。
そんなスーツを目指しました。
今回はジャケット、ベスト、パンツの3ピースで仕立てました。
ベストを加えることでスーツとしてのクラシックな表情がより強くなり、ジャケットを脱いだ際にもスタイルが崩れません。
もちろん3ピースとして着用するだけでなく、ジャケットとパンツを組み合わせたり、ベストを単体で使用したりと、着こなしの幅を広げることもできます。
一着を長く着るからこそ、その一着でさまざまなスタイルを楽しめることも大切だと考えています。
流行に合わせて買い替える服ではなく、時間をかけて自分の身体に馴染ませていく服。
10年後、15年後にクローゼットから取り出したときにも、「これを仕立ててよかった」と思える。
THE BESPOKEでは、そんな一着をお客様と一緒に作り上げたいと考えています。
今回のオリジナル生地は、THE BESPOKEでしか仕立てることのできないエクスクルーシブな素材です。
生地の色味や質感、しっかりとしたウエイトは、実際に手に取っていただくことでより感じていただけると思います。
長く付き合える一着をお探しの方は、ぜひ一度店頭で実物をご覧ください。
生地選びからデザイン、採寸、仮縫い、仕立てまで。
お客様だけの一着を、時間をかけて形にしていきます。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/08/30
新作生地紹介|CARNET(カルネ) / SAPEURS 2.0(サプール2.0)
今回、THE BESPOKEに新しく加わった、少し特別な一冊。
CARNET(カルネ) / SAPEURS 2.0(サプール2.0)
スーツ生地としては、かなり大胆な色が揃ったコレクションです。
ブルー、グリーン、レッド、イエロー、オレンジ、パープル。
鮮やかな色から深みのある濃色、中間色まで幅広く揃い、「ここまで色があるのか」と思わせるほどの豊富なカラーパレット。
けれど、このバンチの面白さは、単純に「派手な色の生地」ということではありません。
その背景には、服を着ることそのものを楽しみ、自分自身の美意識を表現するひとつの文化があります。
「SAPE」という装いの文化
SAPEURSという名前の由来となっているのが、アフリカ・コンゴ共和国を中心に広がった「SAPE(サップ)」という独自の装いの文化。
そこに生きる人々の中でも、SAPEを実践する男性たちは「Sapeur(サプール)」と呼ばれています。
彼らのスタイルを語るうえで特徴的なのが、鮮やかな色彩を使ったスーツスタイル。
ブルーにレッド、グリーンにイエロー。
一見すると大胆な色の組み合わせでありながら、スーツそのものは非常に端正に仕立てられ、シャツ、タイ、シューズ、ハットなど細部まで含めて全身の装いを完成させる。
つまり、単に目立つ服を着るのではなく、
「どう装うか」そのものを楽しむ。
そして、自分が何を着るのかという選択を、自分自身の美意識として表現する。
それがSAPEという文化の大きな魅力です。
CARNETは、そんなSAPEの精神にある「エレガンス」と「遊び心」に着目し、現代のテーラリングへと落とし込んだコレクションとしてSapeursを展開しています。CARNET自身も、Sapeursをサルトリアルなエレガンスと創造性を組み合わせたコレクションとして紹介しています。
色を楽しむための生地
SAPEURS 2.0を手に取って、まず目に入るのはやはり「色」です。
ネイビーやチャコールといったクラシックな定番色とは違い、仕立て上がったときの存在感を想像しながら選びたくなる色ばかり。
ただ、実際に生地を見てみると、単純に原色を並べただけではありません。
鮮やかな色の中にも濃淡があり、深みのある色から柔らかな中間色まで用意されている。
そのため、
「派手な色を着たい」
という方だけではなく、
「いつものネイビーやグレーから少し変えてみたい」
という方にも面白い選択肢になります。
例えば、深いグリーンや落ち着いたボルドーなら、スーツとしての品格を残しながら、定番色とは違う個性を出すことができます。
逆に、鮮やかなブルーやレッドを選べば、結婚式やパーティーなど、装うこと自体を楽しみたい場面にも非常に映える。
色を選ぶところから、オーダーが始まる。
SAPEURS 2.0は、そんな楽しさを感じさせてくれるバンチです。
100%ウールでありながら、しっかりとしたストレッチ性
そして、このコレクションは見た目だけではありません。
SAPEURS 2.0は100%バージンウール。
生地重量は約250g、148cm幅で、ウールの自然な風合いを持ちながら、縦横に伸縮するバイストレッチの仕様になっています。
ここが、この生地の面白いところ。
色やデザインだけを見ると「遊びのための生地」という印象を受けますが、実際には身体の動きに合わせて生地が伸縮するため、身体に沿わせたシルエットとも相性が良い。
タイトに仕立てたジャケットや、すっきりとしたトラウザーズなど、現代的なフィッティングにも取り入れやすい素材です。
オーダーでは、
「細身にしたいけれど、窮屈なのは嫌だ」
というご要望も少なくありません。
そういった場合にも、ストレッチ性を持つSAPEURS 2.0はひとつの選択肢になります。
もちろん、ストレッチがあるからといって、ただ細く仕立てれば良いわけではありません。
肩幅、胸まわり、アームホール、ウエスト、パンツの股上やワタリ。
どこにゆとりを残し、どこを削るのか。
そこは、身体の特徴と着用するシーンを見ながら決めていく。
生地の持つ機能性を活かしながら、仕立てでシルエットをつくる。
そこまで考えて初めて、この生地の良さが出てきます。
「派手な生地」を、どう仕立てるか
こういった色の生地は、仕立て方によって印象が大きく変わります。
例えば、肩をしっかり構築してクラシックなシルエットにすれば、色に遊びがあっても非常に端正なスーツになる。
反対に、軽い仕立てや柔らかな肩まわり、少しゆとりを持たせたパンツと合わせれば、イタリアらしい軽快な雰囲気にもなる。
つまり、
色が主役でありながら、仕立てによって表情を変えられる。
ここが、オーダーでこの生地を選ぶ面白さだと思います。
既製服では、最初から完成されたスタイルの中から選ぶことになります。
しかしオーダーなら、
生地の色を選ぶ。
シルエットを決める。
肩の構築を決める。
ラペル幅を決める。
ポケットの形を決める。
パンツの太さや裾幅を決める。
その一つひとつの選択によって、同じ生地でもまったく違う一着になります。
「自分が着たい色」を、自分のために仕立てる
スーツというと、どうしても「仕事で着るもの」「きちんと見せるためのもの」というイメージが先に来ます。
もちろん、それもスーツの大切な役割です。
でも、本来スーツはもっと自由に楽しんでもいい。
好きな色を選んで、
好きなシルエットに仕立てて、
自分らしく着こなす。
SAPEURS 2.0が教えてくれるのは、そんなスーツの楽しみ方です。
ネイビーでも、グリーンでも、レッドでもいい。
少し大胆な色を選んでみる。
それを、自分の身体に合わせて丁寧に仕立てる。
そうすることで、「派手な服」ではなく、
「自分だから着られる一着」
になっていく。
THE BESPOKEでは、生地選びからシルエット、細かなディテールまで、お客様一人ひとりの身体と着用シーンに合わせてご提案しています。
いつものスーツとは少し違うものを仕立てたい方。
色で遊んでみたい方。
人とは違う一着を、自分のために仕立てたい方。
SAPEURS 2.0は、そんな方にぜひ一度手に取っていただきたい一冊です。
遊びを極める。
その遊びを、仕立てによって品のある一着へ。
CARNET / SAPEURS 2.0。
ぜひ店頭で、実際の色と生地感をご覧ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
2026/08/29
秋口を彩るウール×リネン ブラウンスーツスタイル
春夏のリネンから、秋冬のウールへ。
その間を繋ぐ、ウール×リネンのブラウンスーツのご紹介です。
リネンのドライで節感のある表情や風合いは残しながら、ウールを混ぜることで、少し落ち着いた都会的表情に。
リネンだけでは出しにくい柔らかなドレープが加わり、秋口にも馴染む素材感になります。
まだ暑さの残る時期には軽快に。
気温が下がってくれば、シャツやニットを合わせて。
今回のようなブラウンなら、素材の節や陰影も出やすく、無地でも表情のあるスーツに仕上がります。
タイドアップしてきちんと着るのもいいですが、ニットやカットソーで少し崩して着るのもおすすめです。
スーツとして仕立てながら、オンだけに縛られない。
こういう少し力の抜けたスーツは、仕立てながらどんなコーディネートが素敵か考えてしまいます笑
素材の持つ雰囲気を活かすように仕立ては柔らかく、丸くエレガントなカッティングを意識しています。
たとえ同じ生地でも着る人や、どんな印象にしたいかでディテールやカッティング、サイジングも変わります。
オーダーの面白いポイントです。
季節感を楽しむスーツスタイルも是非仕立てにいらしてください。
ご来店お待ちしております。
2026/08/27
【9月 営業カレンダー】
いつもTHE BESPOKEをご愛顧いただきありがとうございます。
9月の営業日のご案内です。
営業日であっても、作業中の場合や、急な出張等により店舗を空ける場合がございます。
ご来店の際は、予めご予約いただけますと確実なご対応が可能です。
(当日予約の際はメールよりも、お電話がより確実です。)
ご予約、お問い合わせはお電話、ウェブサイト、インスタグラムにて随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。
9月は秋冬新作生地が揃い、豊富な生地をご覧いただけるタイミングです。
是非、ご来店いただきゆっくりご覧下さい。
ご来店心よりお待ちしております。
2026/08/14
秋冬に向けた、クラシックなチェスターコートの仮縫い
秋冬に向けて、クラシックなチェスターコートの仮縫いを行いました。
肩の傾斜、胸まわりのゆとり、ウエストの絞り、そして着用時に生じるシワ。
どこをどのように魅せたいのかによって、型紙の処理や仕立て方は変わってきます。
仮縫いでは、実際に着用していただくことで、平面の型紙だけでは見えない身体とのバランスを確認することができます。
立ち姿だけでなく、腕を動かしたときのシワや生地の落ち方まで細かく見極め、少しずつ形を整えていきます。
一着の洋服を身体に合わせてつくり上げていく。
その積み重ねが、長く愛用していただける一生物の洋服につながります。
完成まで、どうぞ楽しみにお待ちください!!